当院では院内PCR装置を4台設置しており、検査を開始して1時間程度で検査結果をご報告いたします。

新型コロナ感染の検査

新型コロナ感染症の診断には、主に抗原検査とPCR検査が使われています。
それぞれの利点があり、使い分けが重要です。

抗原検査は15分で結果判明、検査性能はPCRより劣る

15分ほどで検査が終了し(1分以内に陽性になることもあります)、すぐに結果を知ることができます。

短時間で結果を知ることができますが、PCRよりもウイルスの検出率は低くなります。PCRとの比較では、咳や発熱などの症状がある方では80-90%、症状が全くない方では50%の検出率です。

抗原検査はウイルスの「タンパク質=抗原」を検出します。鼻の奥(鼻咽頭)、鼻の手前、唾液を検体として使います。最も検出率が高いため、抗原検査では鼻の奥(鼻咽頭)からの検体を使うことが一般的です。

抗原検査

高い性能を持つPCR検査

PCRは新型コロナウイルスに特徴的な「遺伝子の配列」を検出します。

新型コロナウイルス感染の基準検査とされ、高い精度でウイルスを検出することができます。抗原検査よりも検査に時間がかかります。

抗原検査と違い、症状がない方でも正確にウイルスを検出することができます。当院は以下の院内PCR装置を設置しています。

スマートジーン
コバスLiatシステム

院内PCR検査について

開始から終了まで20分〜1時間程度と検査時間が短く、従来のPCR検査と同等の検査性能を持ちます。
スマートジーン、コバスLiatシステム共に当院医師が実際に性能を検証しています(文献1文献2)。「従来のPCR検査と同等かそれ以上」の高い検査性能を確認しています。

Figure 1.
スマートジーンの検査法

投稿者プロフィール

明石 祐作 Yusaku Akashi, MD, PhD
あかし内科クリニック(大阪府柏原市)の副院長です。総合内科専門医、家庭医療専門医・指導医、救急科専門医、医学博士。診療所から大病院まで、色々な医療機関で研鑽してきました(現在も継続中)。「最初に何でも相談できる医者」を理想とし、日々診療しています。